横浜市下倉田地区社会福祉協議会 研修会リポート
趣旨・目的
2022年6月16日(木)横浜市下倉田地区ケアプラザで開催された「なでしこ食事サービス研修会」はコロナ禍、これまで行ってきた住民同士の交流や高齢者の見守りなどの地域コミュニティ活動が思うようにできなくなり、この状況を何とかしたいと開催されたものです。
コロナ禍、停滞する地域コミュニティ活動をなんとかしたい
下倉田地区ではそれまで「 なでしこ食事 サービス 」 という高齢者対象のミニデイサービスを行っており、コロナ前はケアプラザの調理室でボランティアが作った弁当を自治会・町内会館やマンションの集会室などへ届け、各会場で民生委員やボランティアが食事、雑談、レクリエーションなど、2.3時間のミニデイサービスを提供していました。
しかし、コロナ禍では多くのイベントやお祭などの地域の行事も中止や延期に追い込まれ、特に食を伴う活動は難しい状況。一方、この事業に携わってきたボランティアの皆さんには食へのこだわりがあり、新たなの活動や別の手法に切り替えることができずにいました。
今後の活動のあり方を考えるアイデア・ヒント、事例の紹介
今回の研修会はこうした状況を何とか打開したいとのご依頼でした。研修会の内容としては前半は講演会と質疑応答、後半はグループワークの構成で所要時間は2時間。
そもそもミニデイサービスの本来の目的は「高齢者の見守り」や「参加者同士の交流」にあります。 今一度、その趣旨に立ち返って今後の活動について考えてみようというのが趣旨です。
前段の講演会では、食事を伴わない活動のあり方、手法があることを様々なアイデア・ヒント、事例を盛り込んで紹介。またコロナがなくても近年、活動の中でメンバーの高齢化や担い手不足などの課題が顕在化しており、思うように活動できない今こそ、今後のあり方を考えてみようとお話しました。
多様なアイデア、前向きな提案の声にあふれたグループワーク
多くのボランティアスタッフの方の参加を得た今回のグループワーク。ここでは実に多彩で多様な意見が寄せられ、またそのほとんどが前向きな提案で、今後の活動に向けて意欲ある声があふれました。
グループワークで出た意見を集約したまとめシートがこちら。
新たな担い手確保では、新たな活動につながる達人の募集登録や広報コミュニケーションの見直し、ITの活用についても様々な意見が寄せられました。
新たな活動の場に関しては食にこだわらず、まずは顔を合わせる活動の提案、高齢者に限らず多世代交流や少人数、時間短縮など、活動を0が100で考えるのではなく、できる方法を探るアイデアも次々出てきました。
また、大変なことは続かない、ボランティアも楽しむことなどの基本スタンスも示され、参加者の思いを集約する場となりました。今回の研修会を経て下倉田地区では秋に向けてこのアイデアを具体化していくとしています。